2014 12月26日 |
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◯日本移民学会2014年ワークショップ 「移民と向き合う宗教―「多文化共生」を実践する信仰者たち―」報告 共催:「宗教と社会」学会「現代社会における移民と宗教」プロジェクト 日時:2014年11月8 日(土)・9日(日) 会場:東洋大学白山キャンパス1号館6階1601教室 【プログラム】 11月8日 14:00-17:30 第1部 シンポジウム「宗教と「多文化共生」の実践」 登壇者: マツウラ・デ・ビスカルド篤子氏(カトリック大阪大司教区社会活動センター シナピス) 牧野兼三氏(カパティラン) 鈴木克治氏(立正佼成会 IBC(国際仏教教会)) コメンテータ:白波瀬達也氏(関西学院大学) 司会:高橋典史(東洋大学) 11月9日 10:00-13:00 第2部 「研究者による動向紹介とディスカッション」 登壇者および発表内容: 野上恵美氏(神戸大学大学院)「在日ベトナム人と宗教」 永田貴聖氏(立命館大学)「在日フィリピン人と宗教」 星野壮氏(大正大学)「デカセギと宗教」 川﨑のぞみ氏(筑波大学大学院)「日本のムスリム」 コメンテータ:荻野剛史氏(東洋大学) 司会:高橋典史(東洋大学) 11月9日 15:00-17:00ごろ 第3部 見学会(大塚モスク) 去る2014年11月8-9日(土-日)、東洋大学白山キャンパスにおいて今年度のワークショップが開催された。本ワークショップでは、日本において外国にルーツを持つ人びと(本ワークショップでは「移民」と総称した)との「多文化共生」において、これまで重要な役割は果たしてきたものの、それほど注目されてこなかった「宗教」に注目し、その「現場」の声を聞き、その成果と課題を学ぶことによって、今後の研究者たちとの協働の可能性を模索することを目的とした。 8日午後の第1部シンポジウム「宗教と「多文化共生」の実践」では、宗教関連組織からマツウラ・デ・ビスカルド篤子氏(カトリック大阪大司教区社会活動センター シナピス)、牧野兼三氏(カパティラン)、鈴木克治氏(立正佼成会 IBC(国際仏教教会))らをゲストスピーカーとして招き、現場での実践の報告と現在抱えている諸問題について講演していただいた。そののち、宗教社会学・福祉社会学を専門とするコメンテータの白波瀬達也氏(関西学院大学)の発話を皮切りにして、聴衆を交えた活発な情報交換を行った。 9日午前の第2部「研究者による動向紹介とディスカッション」においては、野上恵美氏(神戸大学大学院)「ベトナム系移住者と「多文化共生」」、 永田貴聖氏(立命館大学)「在日フィリピン人と宗教」、星野壮氏(大正大学)「デカセギと宗教」、川﨑のぞみ氏(筑波大学大学院)「日本のムスリム」といった、若手研究者たちによる研究対象の動向紹介が行われた。そして、社会福祉学の立場から荻野剛史氏(東洋大学)からコメントをもらったのちに、フロアの参加者たちとの議論を行った。 9日午後は第3部の見学会として、東洋大学白山キャンパスの近隣にある大塚モスク(マスジド大塚、東京都豊島区)に訪問し、施設および礼拝等の見学等を行ったのち、シディキ・アキール氏より同モスクの歴史、集う人びとの現状、活動内容等についてお話を伺った。 3日間にわたるプログラムには合計で約40人の参加があり、研究者と現場の実践者たちとのネットワークを構築するうえでも大変有意義な機会となった。このようなワークショップを実現できたのも、日本移民学会の皆様のお力添えのおかげであり、心より感謝申し上げたい。 PR |
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